小江戸川越 のれん会
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好きです川越 住人十色1
 
南大塚 粕谷明子さん
坂戸市出身。川越との縁は県立川越女子高校に入ってから。結婚を機に川越の住人となる。
現在は西武新宿線の南大塚駅近くで歯科の医院長をつとめる。手持ちの着物は数しれずだが、大半は骨董市で見つけたものだとか。
いつの日か、樋口一葉の名作「たけくらべ」の主人公、美登利を川越につれてきて「それからの「たけくらべ」小江戸編」を執筆したい、という。
 
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こだわり事典 好きです川越「住人十色」
本物一筋 ●佐久間 ●関口人形 ●桔梗屋 ●幸すし
住人十色 ●粕谷さん ●大野さん
第1回のお客様は謎のキモノびと粕谷さん。 小江戸の町まちで演じる白衣とキモノの夢舞台。
そのキモノみちと心模様を聞きました。
 この5〜6年、週の2日間はキモノを着ている。気軽に着るのが彼女流だ。着付けは我流でも、着こなしやコーディネートの参考にしたいから、 できるだけ写真を撮ってもらう。昨年は102回着てカメラの被写体になった。
日常は南大塚で歯科医院を営む。仕事の時はカジュアルなTシャツの上に白衣を着用。身体をフリーにして手と足と頭を使い全神経を集中させる。 医療にミスは許されないからだ。 休日はもっぱらキモノ。身体の動きは多少の制約があっても、精神を解放する にはキモノが一番。
白衣とキモノ、現実と夢幻。その両極端を行ったり来たりする振り子の法則を実行することで、気持ちの切りかえができる。日々の生活がイキイキしてくる。
キモノの熱伝導は小さな波紋を描き、仕事を離れたところでたくさんの人びととの交流が始まった。
 
 川越には明治、大正期の蔵の家並みが残り、今なお、商家や住居として生活にとけこんでいる。だからとってもキモノが似合う。この地に生まれた小村雪岱や井上安治の絵にみられるような情緒が、たまらなくお気に入り。 とくに路地裏や横丁の風情が好きだ。そしてなによりも「のれん会」加盟店のような本物にこだわった老舗・名店ががんばっていることがうれしい。店先で出会うおかみさんに温かい眼差しを向ける。その影の力にこよない愛と魅力を感じている。
「おねえさん、どうしてキモノなの?」
「それはね、年齢不詳の謎の女になれるからよ。
だから小学生のあなたにも、お姐さんと呼んで もらえたでしょ…」。
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