小江戸川越 のれん会
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桐たんす製造・販売
桔梗屋
関根 喜三郎さん
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桐たんす製造・販売 桔梗屋
 「娘十八 川越たんす添えてやりたや 振袖に」
これは昭和5年に作られた「川越小唄」の一節。人気作詞家であった西条八十が川越を取材して、郷土を代表する名所や名産品を取り上げて作成。NHKラジオで全国放送され話題となり、レコードにもなった。
 桐たんすは、昔から川越を代表するブランド産品だったことを物語っています。
今回は、桐たんす製造・販売の名門として知られる桔梗屋4代目当主に話をうかがいます。
「彩の国優良ブランド品」、「小江戸川越ブランド産品」にも認定されている桐たんす ―初めに桔梗屋さんの歴史、プロフィールを紹介してください。
 
創業は明治の初期です。120年以上も桐たんす一筋に製造・販売をさせていただいてます。
 川越の桐たんすは、江戸時代の初期に川越藩主の松平信綱公が桐の育成と木工品の生産を奨励したのが始まりです。当時から川越は、江戸へいろいろな物資を供給する物流基地でした。桐たんすも江戸に多くのお客様がいました。始めのころは。参勤交代で江戸に来た大名の注文に応じて作っていたようですが、またたく間に普及したそうです。
 明治時代になっても、川越には200軒以上の手作りの桐たんす業者がいて大いに栄えていたようです。そして太平洋戦争後は、住宅自供や生活様式の変化から大量の合板ものや洋風たんすが台頭してきたのです。 川越では、20年程前から伝統工法による本物の桐たんすを作っているのは私どもだけになりました。
―桐たんすの特徴についてお聞かせください。
 
なんといっても桐たんすには気品があります。最大の特徴は空気中の湿度の変化に敏感に反応することです。湿気が高くなると膨張して湿気を通しません。乾燥すると収縮して通気性をよくします。自然の空調システムを備えているわけですね。ですから、大切な衣類や高価な和服、毛皮などをカビや変質、変色などから守ることができます。しかも防虫効果も高く理想的な保管ができます。
そのうえ桐は、軽くて狂いが少なく、燃えにくいという耐火性にも優れた性質があります。たんす材として最も適しているわけです。さらには、桐たんすは古くなったら削り直しができます。削り直すと新品同様の輝きを取り戻します。私どもの桐たんすは、親子2代、3代にわたって、100年単位でご使用いただける逸品であると確信しています。

事前に申し込めば、本社・工場で桐たんすの製造工程が見学できます。

関根さんは、脳楽シテ方金春流の教授でもあります。桐たんすを注文すると、見事な謡曲を披露してくれるかも・・・。
―商いでとくにこだわっていることは何ですか。
  桐たんすは、技術が必要な工程は今でも昔からの伝統を守って手作業です。一つひとつの作業にも職人気質があふれています。とく私どもでは、すべての社員、職人が、自分が納得して満足できるいい仕事をすることに徹底しています。これこそが最大のこだわりですね。 そうした姿勢を継承しているからこそ、客様が信頼して来てくださるのだと思います。私どもは、常に本物の伝統工芸品である桐たんす作りにこだわっています。作業場を見ていただければ分かりますが、実は天皇皇后両陛下が使われる桐たんすを作った伝統工芸士もいますよ。
 機会があれば是非工場を見てください。世界に誇れる伝統工芸品の手作りの様子をご覧ください。
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